『にゃちまるのカジノ冒険記』 ~K8カジノ 2: カジノで勝利した際の税金について  紹介編 ~

目次

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海外のリゾートホテルにはカジノが併設されていることがあります。きらびやかなネオンサインや豪華なインテリアで、まるで映画のワンシーンを見ているような魅力的な場所です。

もし、そこで大勝ちし、大金を得ることになったら、税金はどうなるのでしょうか。この記事では、海外のカジノで収益を得た場合の税金について解説していきたいと思います。

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オンラインカジノの課税金額・所得税の計算方法

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オンラインカジノでの勝利金は一時所得として取り扱われ、勝ち金からベット額を引いたものを所得として計算することとなります。

一時所得とは、労務の対価や資産譲渡による利益などに当てはまらない所得のことで、代表的な例としては次のようなものが挙げられます。

  • パチンコやスロットなどで得た利益

  • 競馬・競輪などで得た配当金

  • 懸賞で得た金銭

  • 保険金や満期払戻しなどで受け取った金銭

【一時所得】

一時所得=収入金額-支出金額-特別控除額(年間最高50万円)

【一時所得の課税対象額】

一時所得の課税対象額=一時所得×1/2

【所得税】

所得税={(給与所得等他の所得+一時所得の課税対象)}- (各種所得控除)×税率

*収入金額:オンラインカジノで利益が出た際の獲得金額総額

支出金額:ベットした金額の総額

特別控除額:年間最高50万円の控除

求めた一時所得の全額を税金の計算に使うのではなく、2分の1を乗じた額が計算対象となる点に注意が必要です。

計算方法に関しては、例を見ながら確認してみましょう。

①勝ち金を計算

オンラインカジノを年6回利用したと仮定しましょう。各回の結果は以下とします。

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このうちベット額より獲得金額が大きい、すなわち利益出たのは3/1・9/1・11/1の3回です。オンラインカジノで損失が発生した分は税金の計算に利用できないので、この3回分で計算を進めます。

収入金額の合計は以下のとおりです。

150万円+100万円+120万円=370万円

②ベット額を計算

続いては支出の計算です。オンラインカジノの場合、ベット額を支出として税金の計算に利用します。

ベット額は以下のようになります。

100万円+50万円+90万円=240万円

③課税金額から所得税額を算出

利益が発生した回の獲得金額とベット額の総額が計算できました。これらの金額をもとに、オンラインカジノの利益に発生する税金の額を算出します。

今回の例では、オンラインカジノ以外の一時所得は発生していません。したがって税金の計算対象となる一時所得は以下のとおりです。

370万円(収入金額)-240万円(支出金額)-50万円(特別控除)=80万円

この金額に2分の1を乗じた金額、すなわち40万円が一時所得の課税対象です。

いよいよ所得税額の算出です。オンラインカジノの一時所得以外では、事業所得の1,000万円が計算対象となります。すなわち所得額は以下のようになります。

1,000万円+40万円=1,040万円

課税所得金額が900万円超1,800万円以下の場合、税率が33%、控除額が1,536,000円です。これらを当てはめて計算すると、所得税額は以下となります。

1,040万円×33%-1,536,000円=1,896,000円

オンラインカジノの利用に関する対象額および所得税額は、以上の流れで計算していきましょう。

オンラインカジノでの儲けを確定申告する方法

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オンラインカジノでの儲けについて確定申告を行う際は、次の5ステップで進めていきます。

  1. 収入や支出の情報収集

  2. 必要書類の準備

  3. 確定申告書の作成

  4. 確定申告書の提出

  5. 所得税の納付

課税対象となる所得はその年の1月1日~12月31日の期間のもので、確定申告および納税の期間は原則として翌年の2月16日~3月15日までとなっています。

①収入や支出の情報収集

税金を計算するためには、前述したように1月1日から12月31日までのオンラインカジノに関する情報が必要です。

負けた分は含めず、オンラインカジノで利益が出た回についてのみ、収入・支出の情報を集めます。集めた情報が誤っていると、正確な税金の計算ができないため注意しましょう。

②必要書類の準備

確定申告には必要な書類がいくつか存在します。オンラインカジノにかかる税金の場合、以下の必要書類の準備が求められます。

  • 支払調書(オンラインカジノ側から受領)

  • 支出に関する領収書

  • 源泉徴収票(給与所得者の場合)

必要書類について疑問点がある場合は、税務署に確認するなどして万全の準備をするようにしましょう。

③確定申告書の作成

計算に必要な情報の収集や必要書類の準備が終わったら、確定申告書に必要事項や金額を記入し、作成を進めていきます。

【確定申告書の書き方】

所得は「一時」と記入する「種目・所得の生じる場所」にはオンラインカジノの運営会社名を記入する「収入金額」には特別控除の50万円を引いていない、そのままの収入額を記入する「必要経費等」にはかかった費用を記入する

必要事項を入力すれば確定申告書が完成するような、インターネット上のサービスを利用するのもおすすめ。

事業所得や不動産所得など、オンラインカジノで得た所得以外についても記入・申告が必要なため、事前に準備しておくのが効率的です。

④確定申告書の提出

確定申告書の作成が終わり見直しも済んだら、確定申告書の提出をします。提出先は所轄の税務署です。住んでいる場所によって異なるため、事前に提出先の確認が必要です。

確定申告書の提出方法は以下のように3つあります。

e-Tax(オンラインで利用できる国税電子申告・納税システム)で送信

※申告書を国税庁のホームページで作成した場合のみ利用可能

所轄の税務署に郵送

※通信日付印が提出日とみなされる

所轄の税務署に持参、受付に直接提出

確定申告書の提出期間である2月16日~3月15日を過ぎないよう、余裕を持って進めましょう。

⑤所得税の納付

確定申告によって算出された所得税も、確定申告の期間内に納付する必要があります。

納付方法は以下の5種類から選べます。

  • 納付書を利用し金融機関または所轄税務署の窓口で納付 ※納付書は税務署または金融機関に用意されているものに、必要事項を記入してy利用

  • 振替納税(口座引落)で納付 ※確定申告期限までに「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」の提出が必要

  • e-Taxで納付

  • 専用のWebサイトからクレジットカードで納付

  • QRコードを発行し、コンビニエンスストアで納付

いずれの方法も納付するにあたって作業が必要なため、こちらも余裕を持って進めるのが安心ですね。

よくある質問

Q: ギャンブル 税金いくらからバレる?

A: ギャンブル以外に収入を得ていない人(無業者など)の場合、ギャンブルで得た収入が1年間(1月~12月まで)で126万円(つまり、合計所得38万円)を超えた金額から税金(住民税)がかかることになります。 ※東京都などお住まいの地域によっては140万円(合計所得45万円)まで住民税が0円になります。

Q: 無申告は何年でバレますか?

A: 税務調査の一般的な対象期間は3年分ですが、問題が見つかった場合は5年分、悪質な場合は7年分になることがあります。 時効が経過した後は、税務署は申告内容を調べることが不可能となります。

まとめ

さて、今回は税金の計算方法と確定申告の方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

カジノでの収益は、基本的に自己申告なので、黙っていればそのままになるのが現実です。しかし、だからといって申告が必要な金額以上の勝ち金を得たときに、申告していなければ「脱税」となるのです。

もし、別件で税務調査が入ったときに問題となれば、無申告加算税や延滞税などを払う必要が出てきます。ですから、カジノで大きく勝ったときには、適正な納税と確定申告を行ったほうが安全であると言い切れますので、気をつけましょう!

また、別記事にて基本ルールと節税の方法について解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

税金の基本ルールの記事は【こちらから

節税の方法についての記事は【こちらから

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